バリクリーンは、「安全安心で人と地域と世代をつなぐ今治市クリーンセンター」を基本コンセプトとしてデザインされた、地域の憩いの場・防災拠点としての機能を有するごみ処理施設。日常時のプラント稼働や地域の人々のさまざまな活動が非常時にも役立てられ、地域を守り安心を提供する拠点として新しいランドマークに。
日常時
地域の人々が集う地域に開かれた場所としてスポーツに利用できるほか、NPOによりイベントが企画・実施され、普段からにぎわいや、環境・防災に関する啓発機能を発揮。ごみ焼却により得られた発電による購入電力ピークカットで電気料金削減にも貢献。
非常時
最大320名の市民が1週間避難するのに十分なスペース・サポート体制・食料品・日用品を備蓄している。常用非常用兼用発電機により、停電時でも施設への電力供給が可能であるほか、市と運営会社とNPOと地域が連携して避難所運営を行うソフト面も整備されている。
カテゴリ
D
被害のレベル
04
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
84 /100点
汎用性

計画段階からフェーズフリーのコンセプトで設計し、ハードとソフトの両面でフェーズフリーを実現していることからトータルの評価が高い。日常時においては、子どもからお年寄りまで幅広い年代を対象とすることから「 Who」、スポーツ・体験型学習等のイベントや緑地による地域の憩い、コミュニケーションの場となることで「Why」が評価されている。非常時においては、災害発生時から復旧復興時までの期間で避難所として機能することから「 When」、復旧復興時のごみ処理問題にも対応しており「 Why」が評価されている。

有効性評価
82 /100点
有効性

日ごろから多様な価値を提供しているため「日常時QOL」、避難から復旧まで高いレベルで対応し地域の防災拠点となることから「非常時QOL」が高く評価されている。電力ピークカットなどのハード・ソフト両面にさまざまな知恵が満載されたことによる「機能面デザイン」、開かれたオープンな設計による「情緒面デザイン」、また全国のごみ処理施設建設のモデルケースになることが期待され「開発促進」が高く評価されている。

総評

一般的なごみ処理施設では、余熱利用による温水プールなどが併設され、災害時の避難所として指定されているケースも少なくない。しかし普段使わない施設での避難生活はメンタル面での負担も大きくなる。本施設は、計画段階から日常時の価値提供を積極的に盛り込むことで、建設に対する住民の理解を得やすくし、日常時から憩いの場として活用されることで非常時においても使い方が浸透することが企図されている。これにより利用者には安心した避難サービスを提供でき、普段の運営体制が、非常時の避難所運営につながる点で高いレベルのフェーズフリーを実現している。

COLUMN
いつもはスポーツやイベント、もしもの際には空調を完備しパーティションでプライバシーを確保する「大研修室」をはじめ、フェーズフリーのコンセプトが随所に活かされている。発電機は常用・非常用兼用とすることで、ふだんはピークカットによる電気料金の削減に貢献し、停電時には施設内の電力を確保。業務用車両を電気自動車とすることで、ごみ焼却で得られた電気で走行でき、災害発生時にはこれを移動電源にできるなど、日常時も非常時も快適に活用することができる様々なハード・ソフトの工夫が施されている。
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