

走れるビジネスシューズ。上質な牛革を使用しフォーマルな外見は保ちつつ、ランニングシューズにも採用されているクッション性と反発性を併せ持つ「スピーバ」や衝撃緩衝材「GEL」、クッション性に優れた「オーソライト中敷」を搭載し、歩きやすさを実現。従来のビジネスシューズの「足に負担がかかる」「歩きにくい」といった課題を解決した。


カテゴリ


被害のレベル



プロブレムの種類

















活用タイミング








75 /100点

日常時においては、ランニングシューズから応用したGEL搭載などの技術によって従来のビジネスシューズの「足に負担がかかる」「歩きにくい」といった「Why」を解決し、行動エリアの拡大や歩行能力向上につなげた「Where」が高く評価されている。非常時においては「足への負担軽減」「歩きやすさ」が、危機回避・脱出・帰宅困難時の歩行性を高めていることから「When」、また徒歩移動の局面に対応できることから「Why」が高く評価されている。

76 /100点

歩きやすさに加え、革の質感にこだわったことでビジネスパーソンがフォーマルな場でも活用可能となり「日常時QOL」が高く評価されている。また、公共交通機関不通時の長距離帰宅を可能にすることで家族を救えたりすることから「非常時QOL」でも高い評価となった。機能性の高さから日常性の「機能面デザイン」、自社技術の他マーケットへの応用という視点から「開発促進」、誰もが欲していた課題に対するアプローチであることから普及性の「価値共有」も高く評価されている。

総評
ビジネスシーンにおける一般的な革靴はフォーマルさが求められ、外見・材質などの制約が多く履きやすさや動きやすさに限界があった。ランウォークは、ランニングシューズから応用した独自のソール技術を用いることで、革靴ながら快適な歩行機能を実現し汎用性と有効性の両面を高めた。災害時の脱出や帰宅困難時の対応として職場にスニーカーを備える提案もあるが、普段から自分の足にフィットしたランウォークを履いていれば、出張先での被災時にも役に立つ。今後、対象拡大による汎用性向上や、場面ごとの利用可否・限度認識を明らかにすることでさらなる有効性向上が期待される。

COLUMN
ランニングシューズの開発で培った技術や知見を生かし、四半世紀にわたって親しまれ続ける「ランウォーク」。元々はビジネスのシーンでの動きやすさを追求し誕生した製品だが、2011年の東日本大震災の際に、長距離の徒歩による帰宅や瓦礫の上を歩く際の有用性が評価され、防災を意識して選ばれることが急増した。近年では健康意識の高まりからウォーキングを兼ねて通勤する人も多く、健康をサポートするシューズとして幅広い層から支持されている。