紙コップ メジャーメント フェーズフリー認証マーク
オフィスやアウトドアなど、さまざまなシーンで手軽に利用される紙コップ。一般的な紙コップの機能は飲料を飲むという用途に限られるが、目盛付きデザイン紙コップは、「ml/cc」「合」「カップ」の目盛りをデザインに融合。災害時や屋外などでの粉ミルクや米の計量といった用途を拡大した。オフィス通販のアスクル(https://www.askul.co.jp/)向けに開発された。
日常時 紙コップ メジャーメント 日常時
華やかな印象のデザインとカラーで、オフィスでの来客時やミーティングなどでも使いやすい。また、家庭やピクニックでも、特に子どもが集まる場で割れる心配がなく安全に使え、明るい雰囲気を感じさせてくれる。
非常時 紙コップ メジャーメント 非常時
表面にデザインされた目盛りを内側から透かし見ることで計量が可能。「ml/cc」は、停電やガス不通時など哺乳瓶の消毒ができない状況において、避難所などで粉ミルクの計量ができ授乳に活用可能。また「合」「カップ」は、お米や水量を計れることで炊き出し調理時に活躍する。
カテゴリ
D
被害のレベル
02
プロブレムの種類
活用タイミング
汎用性評価
60 /100点
汎用性

日常時は、オフィスなどでの来客へのおもてなしに明るいデザインの入った飲料用紙コップとして使用。災害時には計量カップが手元にあるとは限らない状況下での炊飯・調理・服薬・授乳に役立つ計量の機能を実現し、「Why」が高く評価されている。また危機の種類を問わず、数種類のメジャーを記載する点も、対応課題「Why」を広く解決している。

有効性評価
68 /100点
有効性

避難生活中の炊飯時の、計量ニーズを充足している。停電時に哺乳瓶消毒ができない場合にも、ミルクとお湯を量りそのまま授乳可能となるなど、「非常時QOL」向上に貢献する。内側から外側の印刷面を透かすことで目盛りを読める点が「機能面デザイン」で高評価となっている。日常時のミーティング等での使用時に、目盛りが入っていることが話題となり、その点において防災意識を高める「普及性の価値共有」も評価されている。

総評

一般的な紙コップと比較して、外側にメモリの機能を持たせた柄を印刷することで非常時に計量できる価値を加えている。液体や粉末を計る際には一般的に計量カップが用いられるが、非常時には手元にない状況も多く想定される。本商品は、原材料や製造工程におけるコストアップを必要としない「機能をもったグラフィックデザイン」による価値創出と課題解決といえ、これにより、日常使いで広く社会に普及する可能性をもった商品となっている。

http://紙コップ 総評
COLUMN
一般的な紙コップは使用者にとって色や柄のデザインの重要性が低く、飲むことができれば十分だと言えるが、本製品はこうしたポイントを逆手に取り、紙コップの機能や用途を高めた。特に非常時における避難所での授乳の問題に紙コップからの直接授乳という解を提示できる点もメリットが大きい。ガラスやプラスチックなどのコップと違い、洗って繰り返し使わない使いきりだからこそ衛生面にも優れており安心要因の一つとなる。
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